医院長のつれづれ日記

ゾレア皮下注を季節性アレルギー患者に使うときの基準は?

季節性アレルギー性鼻炎の薬は使用したが思ったような効果が不十分で症状が重症、
または最重症と思われる人
(くしゃみ、鼻汁が11回/日以上、平均で出る、鼻閉が強く一日のうちかなりの時間口呼吸もしくは一日中鼻閉)
 
血中の総IgEの量が30から1500IU/mlの範囲にある人
 
スギ花粉に対し、陽性反応であること
 
12歳以上で体重が20から150kgの間にある人
という条件を満たす方で、注射薬の投与量が、その方の体重と総IgE量で決まります。

参考
http://www.xolair.jp/https://kafunq.com/method-zolea/
費用は?
ゾレアは薬剤費が150mgで45700円くらい、3割負担の方で窓口での支払い分
(自己負担額)137000円かかります。なので、例えば体重65kgで総IgE量が350IU/mlの、
方だと注射の量が一か月に一回で450mgなので薬剤費が137000円、窓口での負担額が
3割負担の方で一か月41000円ぐらいです。注射量は換算表がありますので上記HPに
詳しく書いてありますのでご参照いただければ幸いです。
(金額の後に”くらい”とつけているのは2019年5月の薬価で計算しているため)

高価なので、治療に躊躇される方がいらっしゃると思いますが、付加給付制度を
利用することが可能な場合があります。組合ごとで給付内容が異なります。例えば、ある組合では一か月
の支払った医療費の総額が〇〇〇〇円を超えていたら後日還付されるといったものです。
ご本人が 加入している保険組合に連絡していただき付加給付を採用しているかどうか
尋ねていただくとよいと思います。
 
簡単ですがゾレアのご紹介でした。